京都の食文化 特定の季節、日にちに食べる食文化

1200年もの歴史を持つ京都の食文化は、日本の食文化と言っても過言ではありません。

京都市は山に囲まれた盆地なので、山や野で採れる幸の他、滋賀の琵琶湖や、遠くは福井の若狭湾から運ばれる海の幸を中心とした料理が発展しました。

京都では季節ごとに食べる料理が決まっている文化が昔から伝わっており、昔ながらの家庭では現代でもその文化が引き継がれていることもあります。

今回は、季節毎に京都の家庭で食べる料理について紹介します。

毎月決まった日に食べるもの

京都では毎月決まった日に食べる食材があり、これは毎月決まったものを食べる=献立を考える手間を省く、日常で残った具材を残さず始末するといった生活の知恵から発生した文化と伝わります。

一日

小豆ごはん…家中がまめで暮らせるように、という願いを込めて

なます

にしん昆布…渋う、こぶう(倹約して)という意味合い

八がつく日

お揚げとあらめの炊いたん…あらめは商「きな」いに芽「」が出るようにという意味合い

十五日

小豆ごはん、いもぼう、なます

月末

おから…おからは別名で「きらず」といい、翌月もご縁が「きれない」ようにという意味が込められています。

一月

元旦

白味噌の雑煮で、具材は丸い餅、かしらいも、小芋、大根

餅やかしらいもなど、形が丸いものを正月に食べることで、今年1年が「丸く」人と争わないように、「かしら」いもは家の主人が出世して頭「かしら」になれるように。という願いが込められています。

三が日

にらみ鯛

尻尾と頭がついた鯛の塩焼きで、三が日の期間で焼いておき、その期間は箸をつけずに「見る」だけで4日目に箸をつけることからにらみ鯛と言われています。

四日

水菜や壬生菜の雑煮

鏡開きの4日に食べます。壬生菜は水菜の一種ですが壬生寺のある地域が発祥の京野菜です。
味や形が少し違います。

七日

七草粥

春の七草を刻み込んだお粥で、それぞれの七種にはそれぞれ、健康を願う意味が違います。

十五日

あずのおかいさん

小豆を入れたお粥のことで、平安時代から宮中に伝わる新春の風習です。

二十日

正月料理に使用した鰤や鮭のアラで大根を食べます。

これが正月で最後のご馳走となります。

二月

節分

塩いわし

豆まきで鬼を祓う行事ですが、豆まきに加えて鰯を焼くことで、鰯の匂いを嫌って鬼を寄せ付けなくする。という意味があります。

初午

畑菜の辛子和え

初午とは、伏見稲荷大社の祭神が稲荷山に降臨した日のことを指し、伏見稲荷大社を創建した秦伊呂具(はたのいろぐ)の名前にかけて「はた」け菜を、そして当社に仕える狐の好物である辛子で和えると演技が良いから。と言われています。

三月

雛祭り

赤貝ととり貝のてっぱい、ばら寿司、シジミや蛤などの貝料理、姫鰈

七月

祇園祭

京都市最大の祭りの祇園祭は別名で鱧祭とも言われ、この時期が旬の鱧を使った焼き物、お吸物、酢の物、寿司などさまざまな料理にひっぱりだこです。

土用の丑

うなぎ

十月

えびす講

青ネギとはんぺいの汁物

えびす様をお祀りする行事で、この時期に京都えびす神社で授与される福笹を青ネギで、福笹につける小判をはんぺいで模倣した汁物を食べます。

十二月

夏至

かぼちゃの炊いたん・「ん」が「二つ」つく食べ物を七品

かぼちゃは中風除けとして食べ、「ん」がつく食べ物は、人が出世するために必要な運・根・鈍の三拍子にあやかっての縁起担ぎです。

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